
格安SIMの乗り換えでやることってどれくらいあるの?ネットでの手続きに慣れてなくて…失敗しない方法を知りたいな
こんな悩みが解決できます。
格安SIMの乗り換えは準備で約8割決まります。ですから事前準備さえしっかりしておけば格安SIM乗り換えで失敗することはまずありません。
そこでこの記事では次の点を解説します。
- 格安SIM乗り換え前にやること
- 格安SIM乗り換え後にやること
- 格安SIM乗り換えのQ&A
この記事では乗り換え準備でやることを9つのチェックリストにしました。この記事をブックマークなどして時間があるときに自分のペースで進めてみてください。



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スマホアドバイザー


詳しいプロフィール
気がついたら格安SIM歴7年以上になっていたスバル(@sim_subaru)です。当サイトでは格安SIM・格安スマホ・SIMフリースマホをレビューしています。総務省後援MCPC認定のスマートフォン・ケータイアドバイザーの資格を所有。プロフィール詳細はこちらです。
格安SIMの乗り換え前にやることリスト


格安SIMの乗り換え準備でやることは全部で10個です。
- 乗り換えるタイミングの決定
- 通話・データの利用状況確認
- 乗り換え先の格安SIMを選択
- キャリアメールからGmailに移行
- アカウントIDでポイントを連携
- バックアップ先の変更
- スマホをネットでSIMロック解除
- MNP予約番号の発行
- 本人確認書類やクレカを準備
- 格安SIMの申し込み
1. 乗り換えるタイミングの決定


格安SIMに乗り換えるタイミングは基本的に月末がいいでしょう。
なぜならドコモ・au・ソフトバンクは解約月の月額が日割りにならないからです。



どういうこと?



極端に言えば1日に解約してもまるまるひと月分の月額がかかるってことだよ
それに対してほとんどの格安SIMは利用開始月の月額が日割りになります。
つまり利用開始月の利用日数が少ないほど、最初に請求される金額をより安くすることができるということです。
とはいえMNP予約番号の発行や新しいSIMが届くまでにも時間が必要なので、格安SIMに乗り換えるタイミングは20日くらいがベストだと言えるでしょう。
更新月は廃止されるので気にしなくていい
大手キャリアの更新月はもはや気にする必要はありません。
2年契約の解約による違約金が大手キャリア各社で廃止されるからです。
- ドコモ 2021年10月以降廃止
- au 2021年度内に廃止
- ソフトバンク 2022年2月以降廃止
乗り換えのハードルがかなり下がったのはうれしいですね。



いつでもスマホ代を節約できます
ちなみに機種代の支払いが残っていても他社への乗り換えは可能なので安心してください。
2. 通話・データの利用状況確認


格安SIMを選ぶ前に大手キャリアのマイページで通話時間やデータ通信量をチェックしてください。
過去数カ月分の利用状況は次にどんなプランを選べばいいかの目安になるからです。
上記のマイページや各キャリアのアプリから「実際にデータを何GBくらい使ったか?」を確認してください。
たとえば毎月のデータ通信量が2GB前後なら「3GBのプランがある格安SIMを選ぼう!」という感じで判断できるようになります。
またこの機会に本当にかけ放題オプションが必要かどうかも考えておくといいですよ。



無駄なくプランを選べば節約になります
3. 乗り換え先の格安SIMを選択


タイミングが決まったら乗り換え先の格安SIMを選んでください。
…といっても格安SIMはめちゃくちゃ種類があるのでどれかひとつに絞るのは難しく感じるかもしれません。



おすすめとかあれば知りたいんだけど…



厳選5社を紹介するよ!
迷ったらLINEMO
上記のキャリアを含めた格安MNO・MVNOのランキングや選び方は以下の記事でもくわしく解説しています。
》【2022年】本当に使える格安スマホランキング【コスパ最強】


上記の記事では回線ごとのおすすめなども紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
4. キャリアメールからGmailに移行


メインで使うメールアドレスをGmailなどに1本化しておくのがベストです。
ドコモ・au・ソフトバンク独自のキャリアメールを維持するには有料サービスを利用しなければいけません。



キャリアメールって何?



@docomo.ne.jp・@ezweb.ne.jp・@softbank.ne.jpのことだよ
各キャリアの「キャリアメール持ち運び」サービスを利用すれば、とりあえずメアドを維持したまま格安SIMに乗り換えられます。
ただし月額330円の有料サービスなので、格安SIMに乗り換えたあとで無料のフリーメールに移行するのがおすすめです。
代表的なフリーメールをリストアップしておきます。
AndroidユーザーならGmail、iPhoneユーザーならiCloudメールを持っているはずです。
フリーメールを用意したら以下のようなサービスに登録してあるメアドを変更しておきましょう。
- インターネットバンキング
各種銀行 - ショッピングサイト
Amazon・楽天市場など - 動画配信サービス
Netflix・U-NEXTなど - QRコード決済
PayPay・楽天Payなど - 電子マネー
Suica・WAONなど - SNS
LINE・Twitterなど
特にインターネットバンキングやQRコード決済・電子マネーなど、お金に関わるサービスはキャリアメールを停止する前に確実に変更してください。



面倒な作業なので格安SIMに乗り換えてから余裕を持って取り組むのもありです
キャリアメールを維持する方法は「格安SIMでもキャリアメールを維持!【持ち運びは月額330円】」でも解説しています。


5. アカウントIDでポイントを連携


乗り換え前に各社のアカウントIDに登録しているかを確認しておいてください。
きちんとアカウントIDと連携しておけば解約してからでも貯まっているポイントを引き続き利用できるからです。
ドコモとauについてはすでにアカウントやIDを持っているなら改めて作る必要はありません。
ソフトバンクは「Yahoo! JAPAN ID」を使ってTカードと連携しておく必要があります。
余っているポイントは解約後もd払いやau PAY、PayPayなどのQRコード決済などで利用できます。



解約前に携帯料金をポイントで支払って使い切るのもいいかもしれません
6. バックアップや引き継ぎの設定


スマホはそのままでSIMを入れ替えるだけならこの手順は飛ばしてください。
ただし連絡先や写真などの保存先を大手キャリアが提供するクラウドサービスに指定しているなら要注意です。
下記のサービスでバックアップした写真やファイルのデータは解約と同時に消えてしまいます。
ドコモ
au
ソフトバンク
※iPhoneユーザーは連絡先や写真をiCloudに保存しているはずなので特に気にする必要はありません。
電話帳のデータがスマホからすぐに消えることないので安心してください。
あくまでもアプリでバックアップしたネット上にあるデータが消えるだけです。スマホ内にファイルが残っていれば問題ありません。
もし上記のサービスでクラウド上に保存したデータがあれば、以下の手順で乗り換え前に連絡先や写真・ファイルのバックアップ先をGoogleドライブに変更しておきましょう。
アプリを起動しステップ3で作成したGoogleアカウント(Gmailアカウント)でログインします。
アプリ左上の三本線からメニューを開き設定へ移動します。「バックアップ」画面を開き「バックアップを開始」を選択してください。
大手キャリアのクラウド上に保存したその他のファイルは手動でGoogleドライブ内のフォルダに移動してください。
※何のことかわからないのであればクラウドは使用していないはずなので気にする必要はありません。
7. スマホをネットでSIMロック解除


大手キャリアで購入したスマホをそのまま使うなら、格安SIMに乗り換える前にSIMロック解除をしておきましょう。
SIMロック解除がかかった機種ではテザリングなど一部の機能が使えない場合もあるからです。



SIMロック解除はやっぱしなきゃだめかな?



オンラインで簡単にできるからチャレンジしてみて!
自分でSIMロック解除の手続きをすれば無料です。SIMロック解除の具体的な方法は以下の記事をご覧ください。
》自分でやれば無料!スマホのSIMロック解除方法を解説【ドコモ・au・ソフトバンク】


SIMフリースマホを買うならSIMロック解除不要
格安SIMとセットでSIMフリースマホを新たに購入するならSIMロック解除は不要です。
おすすめ機種は以下の記事でご紹介しています。
》【コスパ最強】格安なSIMフリースマホおすすめ機種7選【2021年】


8. ご利用中キャリアでMNP予約番号取得


乗り換えたい格安SIMが決まったら契約中の携帯電話会社から「MNP予約番号」を取得しましょう。
この番号があれば今お使いの電話番号そのままで格安SIMに乗り換えることができます。
電話でMNP予約番号を申し込むと引き止めるために注意事項をあれこれ確認されるので不安にならないようにしてください。



どんなこと言われるのかな?



「格安SIMにすると◯◯できない可能性があります」とか「乗り換えると現在貯まってるポイントが無駄になります」みたいなことかな…
格安SIMに乗り換える節約効果に比べたらどれも小さなことなので聞き流してしまってOKです。
ちなみにMNP予約番号を取得しても新しい格安SIMが届いて開通するまでは今までどおり通話や通信ができるので安心してください。
ただしMNP予約番号には有効期限があるので、番号を取得したら早めに乗り換えるのがベストです。
MNP予約番号がいらない乗り換えもあります
次のような乗り換えについては番号移行になるのでMNP予約番号の取得は必要ありません。
- ドコモからahamo
- auからpovo/UQモバイル
- ソフトバンクからLINEMO/ワイモバイル
間違ってMNP予約番号を取得しないようにご注意ください。
9. 本人確認書類やクレジットカードを準備


格安SIMをネットでスムーズに申し込むために本人確認書類を前もって準備しておきましょう。
申込内容の入力中に必要書類を探すのに時間がかかるとタイムオーバーになってまた最初から入力しなければいけなくなるかもしれないからです。



WEB申し込みなのに本人確認書類はどうやって送るの?



スマホのカメラで撮影した写真を送るだけだから簡単だよ
たとえば本人確認書類として使えるのは次のようなものです。
- 運転免許証
- 健康保険証 + 公共料金領収書など
- 日本国パスポート
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード + 公共料金領収書など
- 身体障害者手帳
健康保険証のように別の書類と組み合わせなければいけないものもあるのでご注意ください。
また格安SIMの申し込みでほぼ必須と言っていいのがクレジットカード。ほとんどの格安SIMで支払い方法として選べるのはクレカだけです。
クレカなしで格安SIMを申し込みたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
》クレカなしでOK!口座振替ができる格安SIM6選【注意点あり】


ここまで準備できれば格安SIM乗り換えはほぼ終わったようなものです。
10. 格安SIMを実際に申し込み


乗り換え準備が整ったらさっそく格安SIMに乗り換えましょう。
申込画面は格安SIMによって違いますが、共通している主な項目は以下の通りです。
SIMカードの種類 | 電話番号そのままで乗り換える場合は「音声通話SIM」を選択します。 |
SIMカードのサイズ | お使いのスマホに合わせてSIMカードの大きさを選びます。マルチサイズSIMやスマホセットの場合は選ぶ必要はありません。 |
契約方法の選択 | 番号そのままで乗り換えるなら「MNP」を選択してください。新しい番号を発行するなら「新規契約」になります。 |
プラン・コース選択 | 契約するデータ容量を選びます。基本的には大手キャリアで使っているのと同じ容量か+1GBくらいを目安にしてください。多すぎてもあとから無料で変更できるので心配いりません。 |
かけ放題 | 10分かけ放題が人気ですがオプションなので必須ではありません。ahamoのようにプランに含まれているものもあります。 |
端末保障 | 故障・水漏れなどが生じたときに修理・交換で対応してくれるサービスです。よくスマホを落とす方は加入しておいてもいいかもしれません。 |
ちなみに申し込みは代理店ではなく公式サイトからが安心です。
代理店は「キャッシュバック額が大きく見えたけど送料が取られた」とか「申し込んだのに全然連絡が来なかった」など口コミがあまり良くありません…
主な格安SIMの公式サイトへのリンクを下に載せておくので申込みの際に良かったら活用してください。
- UQモバイル公式オンラインショップ
-
https://shop.uqmobile.jp/shop/
- ワイモバイル公式オンラインストア
-
https://www.ymobile.jp/ - ahamo公式サイト
-
https://ahamo.com/
- povo公式サイト
- https://povo.jp/
- LINEMO公式サイト
-
https://www.linemo.jp/
- NUROモバイル公式サイト
-
https://mobile.nuro.jp/
- OCNモバイルONE公式サイト
-
https://service.ocn.ne.jp/mobile/
- IIJmio公式サイト
-
https://www.iijmio.jp/ - mineo公式サイト
-
https://mineo.jp/
- BIGLOBEモバイル公式サイト
- https://join.biglobe.ne.jp/mobile/
- イオンモバイル公式サイト
-
https://aeonmobile.jp/
- 楽天モバイル公式サイト
-
https://network.mobile.rakuten.co.jp/
格安SIM乗り換え後のやることリスト


格安SIMに乗り換えた後にやるべきことは全部で3つです。
- 利用開始手続きをする
- APN設定をする
- スマホのデータを引き継ぐ
申し込んだ格安SIMが届いたら、自分のスマホで使うための設定をします。
1.MNP転入手続きの完了
新しい格安SIMを受け取ったら利用開始手続きをしましょう。
この手続きによって今まで使っていた携帯会社の解約と格安SIMへの乗り換えが同時に完了します。主なやり方は次の2つです。
- 指定の電話番号に発信する
- ネット上から手続きする
くわしくはSIMに同封のスタートガイドをご覧ください。



使えなくなる時間ってどれくらいあるの?



今まで申し込んだ格安SIMは30分も待たなかったよ
2. SIMを入れ替えてAPN設定
新しい格安SIMでデータ通信をするためにはAPN設定が必要です。



APN設定ってなに?



スマホでデータ通信をできるようにする設定のことだよ
これをしないと外出先でインターネットが使えないので要注意。設定方法はSIMと同時に送られてくるスタートガイドでご確認ください。
格安SIMとセットで購入した端末なら基本的にAPN設定は必要ありません。
今まで使ってたスマホのSIMを格安SIMに入れ替えるだけなら初期設定はここで終了です。
3. スマホのデータを引き継ぐ
格安SIMとセットで端末を購入したり自分でSIMフリー端末を用意したなら、古いスマホから新しいスマホにデータを引き継がなければいけません。考えられるのは次の4パターンです。
- iPhone→iPhone
- iPhone→Android
- Android→iPhone
- Android→Android
iPhoneからiPhoneに乗り換えるのは「クイックスタート」で一瞬
iPhoneから新しいiPhoneに乗り換えるのはとっても簡単。
なぜなら「クイックスタート」機能を使えば近くに置くだけでデータ移行できるからです。
AndroidからiPhoneに乗り換えるのも「iOSに移行」アプリで簡単
AndroidからiPhoneに乗り換えるのも「iOSに移行」アプリを使えばいいだけなのでそれほど難しくありません。
このあたりのアプリがちゃんと用意されているのがAppleのいいところです。
iPhoneやAndroidからAndroidに乗り換えるならGoogleアカウントを活用
iPhoneやAndroidから新しいAndroidに乗り換えるならGoogleアカウントのバックアップ機能をフル活用しましょう。
iPhoneに乗り換えるほど簡単ではありませんが連絡先だけじゃなく、写真・ビデオ・カレンダーなども移行できるので便利です。次の記事にかなりわかりやすく書かれていました。


新しいAndroid端末の機種によっては、デフォルトでデータ移行アプリが用意されているものもあります。
- HUAWEIのスマホ→「Phone Clone」
- OPPOのスマホ→「データ移行」
- Galaxyのスマホ→「Smart Switch」
QRコードを読み取ったりケーブルでスマホ同士を接続したりすればいいだけなのでとても簡単です。
専用アプリがないスマホでかんたんにデータ移行したいなら、有料ですがDr.foneというパソコンソフトがあります。
LINEなどよく使うアプリの移行も忘れずに
「iPhoneからAndroid・AndroidからiPhone」のように古いスマホと新しいスマホでOSが異なるときはアプリの移行を忘れないように注意しましょう。
場合によってはアプリそのものを手動でダウンロードする必要もあります。



ダウンロードするだけでいいの?



ログインしたりデータ引き継ぎが必要なものもあるよ
ほとんどのアプリはログインするだけでデータを移行できますが、LINEだけは少しややこしいので注意してください。アカウントの引継ぎ方法の最新情報がLINE公式サイトにわかりやすくまとめられています。


格安SIM乗り換え方法のQ&A
- 乗り換えるタイミングはいつがいい?
-
できれば月末がいいので20日~25日くらいに申し込むのがおすすめです。
- まだ契約期間が残ってるけど違約金を払ってでも格安SIMに乗り換えた方がいい?
-
キャッシュバックや月額割引などのキャンペーンを使ってできるだけ早く乗り換えるべきです。そうじゃなくても月額が3分の1~半額くらいになるので余裕で違約金を回収できます。
- キャリア別の乗り換え方法に違いはある?
-
ドコモ・au・ソフトバンクで乗り換え方法に違いはありません。ただしSIMロック解除をしないなら選べる格安SIMは同じ回線のものに限られます。
- iPhoneで格安SIMは使える?
-
iPhoneでもAndroidスマホでも問題なく利用できます。
- 格安SIMに乗り換えるデメリットが気になってるんだけど…
-
デメリットを解説している記事を読んでから乗り換えてください。


格安SIMの乗り換えは準備が約8割です


自分が格安SIMに初めて乗り換えたときのことを思い出して解説してきました。
申し込む前にやっておくべきことがいくつかありますが、MNP乗り換えなら解約手続きもないので意外にすんなり終わってしまいます。ここでがんばれば年間数万円節約するのも夢じゃありません!



乗り換えできた!



あなたもチャレンジしてみよう!
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